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コラム

【コラム】システム化と手作業

2021.06.07

タイトルにある「システム化」とはプロセスの画一化により誰もが同じ成果が生み出せる仕組みを指します。(IT化されているかどうかは関係ありません。)

カリキュラムが定まり大勢が共通の教育内容を受けられるという点で学校教育はシステム化されていると言えます。社内の承認フローなどもシステム化の一例と言えるでしょう。

教育のシステム化は特定の知識やスキルを身につける上で効率的です。

Mogicでは情報セキュリティやIT・ビジネスの基礎知識などをオンライン上にまとめることで社内教育をシステム化しています。チームによってはインターン生に課題を設けており、入社後にその課題に取り組んでもらう仕組みもあります。

システム化には効率化という恩恵がありますが、システム化された教育が完全であるとすることは誤りだと思います。システム化をすると対象に合わせて内容を変化させることがなくなり、個々の違いというものは削ぎ落とされてしまうからです。
すべてをシステム化すれば良いとする考えは、均質なスキルを持つ人間を量産する非情さにつながってしまう可能性がありそれは望んでいません。

そのため、システム化が適している箇所にはシステム化を取り入れつつも、個人に寄り添うべき箇所はヒトが介在して「手作業」で行う必要があると考えています。ヒトに合わせた課題設定やフォローアップ、心の教育などが該当します。ベーシックエデュケーションの定例では基本的にこうした手作業の分野について話し合っています。

このシステム化と手作業の合わせ技は社内教育に限らず、その他の社内業務であるカスタムサポートや事務手続きなどについてもいえます。Mogicでは多くのITツールによって業務をシステム化していますが、業務の内容によっては手作業として残しているものがあります。

短期的にはシステム化する方が効率的かもしれませんが、手作業として残すことで業務内容について議論したり考えたりすることが長期的には組織全体の成長につながると判断された場合には手作業としてあえて残されます。

極限までシステム化がされる一方で、時間と労力をたっぷりかける手作業の部分が共存する二面性はMogicの特徴の1つかもしれません。どの業務を手作業として残すべきかは企業の価値観や文化に依存するでしょう。