Mogicで働いているとシステマチックな会社だよなぁと感じることが多々あります。
IT化が進んでいるという面ももちろんありますが、社内体制や物事の考え方がとてもシステム的です。
システム的に考える=良いということではなく、
あくまで状況に応じてうまく使いこなせると有効なものだと思います。
今回はMogicのこんなところがシステム的というところを紹介してみたいと思います。
▼ 目次
1) トレードオフ
2) ハックの精神
3) 長期の目線
4) イレギュラー対策
5) 限界の把握
6) 全体最適
7) 背後の分析
8) 確率と統計
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1) トレードオフ
良い悪いと優劣を比較する見方ではなくて、それぞれがいい面と悪い面をもっていて何が良いかは状況によりけりという考え方です。
人、システム、解決策などあらゆるものが対象です。
ある意味でとてもフラットな目線といえるかもしれません。
状況によって移り変わるので方法をテンプレ化できません。
対象の特性と状況を分析して都度判断をしていくしかないんですね。
そこが難しさであり面白さだと思います。
2) ハックの精神
とにかくがむしゃらに頑張ればという考え方はされません。
例えばひたすらキーボードをタイピングするよりも、楽にやれる方があればそっちの方がいいじゃんとなります。同じことが達成できるならより労力とコストがかからないに越したことはありません。大事なのはちゃんと目的を実現できているかということですね。
3) 長期の目線
今は楽だけど後々大変になるルートと
今は大変だけど後から楽になるルート
2つがある時に後者を選ぶ抗力があると思います。
「後からやるともっと大変だよ」というのは共通ワードになってます。
4) イレギュラー対策
ほぼ起こりえないことに対しても、万が一起きた場合はどうするかという議論もたまになされます。その中で「自分たちは何を優先すべきで何は捨ててもいいのか」ということが自然と整理されていきます。一種の思考トレーニングみたいなものかもしれません。
5) 限界の把握
ヒト、お金、時間などから想定できる限界値を把握した上で先の行動を決めていると思います。
例として、
・この仕組みだとこれくらいの数の問い合わせがくると限界に達するから早めに対策しよう
・このペースで進めるとこの時期には間に合わないから機能を削るのか期間を延ばそう
といった議論は頻繁にされています。
つい「まあ何とかなるでしょう」と考えたくなりますが、基本そうはならないですね。
ちなみに入社して最初のトレーニングも時間管理のトレーニングから入ります。
日常では有限性の感覚はつい鈍くなりがちですが、
会社の論理ではとても重要なポイントだと思います。無理なものは無理です。
6) 全体最適
単体で独立して動いているというものは基本的にないので、何らかの要素に対して手を加えると関係する要素にも影響が及びます。
すべての影響を事前に把握することは不可能ですが、事前に起こりうる可能性は色々議論する習慣があるように思っています。
良い影響を伝播することにもつながりますが、それ以上に悪い影響が出うるものに対しては早めに手を打つ重要性についてよく言われている気がします。
また部分的に最適化したとしても、結果として全体のバランスが崩れる危険性も常に意識しておくという意識があるように思います。
7) 背後の分析
何か問題が起きたときには個別で対処することもありはしますか、できるだけその背後にある要因を分析して対策に取り組もうとします。
そこからフローを見直すべきか、教育すべきか、ツールを導入すべきか、採用すべきかといって対策を議論していきます。
8) 確率と統計
マーケティング、採用応募やプレスリリースなど、何かの効果を測定するときには個々のデータというよりは全体の確率や統計を重視しています。最高値を上げるというよりは平均値(あるいは精度)をあげていく視点でよく物事を見ていると思います。
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こうして書き並べてみると、システム的であるというのは」目先の物事や利害に囚われずに、抽象化して広い視野から全体最適に取り組むこと」とも言い直せそうです。
会社に限らず個人にとってもシステム的に考えることは益々大切になってくるように思いますが、これもまた日々地道にトレーニングしていくしかなさそうです。