インターン生、新卒に向けてエンジニアの仕事や考えを紹介する連載です。
今回は「スピード」についてです。
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<まとめ>
・全体のスピードが出るようにする
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■ スピード
目的の状態に達するまでに要する時間です。
■ 作業時間を分析する
仕事のスピードをあげるには、作業時間を記録して分析するところからです。システムのパフォーマンス改善と同じです。まずはボトルネックを特定して対策します。
■ 大小の改善を両軸で行う
小手先の対策に飛びつくのではなく、根本的な対策を心がけます。ただ根本的な原因の対策には時間がかかるものです。日々の業務は継続するので小さな改善も同時にやるといいと思います。
■ リズム
物事が順調に進む時はリズムが良いものです。意識してみましょう。
■ 全体のスピードを見る
仕事は複数の人が協調して行います。個人のスピードだけ見るとうまくいきません。
大切なのは全体のスピードです。
簡単な例です。お客さんからのメールにすぐ返信したとします。一見良さそうですが、返答が不十分でその後何度もメールのやり取りが発生して、最終的に打ち合わせをすることになったとします。違う世界線では、最初のメールの返信時に「簡単な資料もあると分かりやすいだろう」と少し時間をかけて資料を作ったとします。結果、お客さんはすぐに理解できてやり取りは1回で終わりました。
別の例です。システムのある機能がミスしやすい機能でした。要件にはないのでそのまま納品したとします。開発は早く終わるかもしれませんが、運用中にミスが起きると、やり取り、データ修復、機能改修に数日を要するでしょう。開発時に対策していれば事故もなくみんなハッピーでした。
目の前の作業の時空間軸を伸ばして見た時にどういう意味があるのか。プロジェクト全体が円滑に進むように立ち回るのもエンジニアの仕事の1つです。必要に応じてチームを助けるツールを作れたりしても素晴らしいですね。