「おふざけが足りないね」
Kちゃんがcocopepe(ココぺぺ)という社内サービスの定例で告げられた一言。
Mogicではたまに耳にする指摘なのですが、一体どういう意味でしょう。
*cocopepeについてはこちらの記事でも紹介されています。
http://nanotech.mogic.jp/2021/04/14/post-300/
この頃 cocopepe では記事投稿機能の改善をメインに進めていました。
使う人がより簡単に記事を投稿できるようにUIの見直しと改善を行っていたのですが、
ただひたすら改善だけをしていくのも退屈だよねという話になったのです。
機能を改善し便利にしていくことはもちろん大切です。
小さな改善の積み重ねが使いやすいサービスへとつながります。
ですが、改善だけではcocopepeというサービスに新しい展望や可能性は見えてきません。
改善 = 効率化だけを推し進めていても将来的には先細りしてしまうんですね。
別の例として、例えば会議をアジェンダ通りに淡々と進行することを毎回続けていると、
たしかに情報共有は効率的に行われていくかもしれませんが、どこか退屈で窮屈になりますよね。
これもおふざけが足りていない場面の1つです。
おふざけ(遊び心や不真面目さなどと表現することもあります)が足りない時というのは、
効率化や合理性とは別軸の要素が求められている時ということになります。
決して必須ではないけれども、何か楽しくワクワクするものとも言えるかもしれません。
では、どうすれば「おふざけ」を足すことができるのか。
考えてみると、これがいまいちよく分からないのです。
Kちゃんもマンガの中で宇宙空間にトリップしていました。あ〜れ〜。
おふざけの難しさがどこにあるのかを考えてみると、
「再現性」がないというのがおそらく要因の1つではないでしょうか。
cocopep内に登場する「ココ」という犬のキャラクターもおふざけの1つです。
Kちゃんが散歩中に見かけた太ったコーギーについての話が膨んでいき、勢いでサービスに登場させることにな離ました。とはいえ、サービスの機能面から見ると特に必要ないんですね(笑)
けれど今では「せっかくだし、ココに何かレコメンドとかさせてみる?」「育てられるようにしてみる?」というようにサービスの次の可能性について話し合う起点になっています。
こうしてみると、Kちゃんがcocopepeというサービスを作っているあのタイミングで太ったコーギーに出会ってみんなにシェアしたから偶然誕生したおふざけであって、そこに再現性はないんですね。今cocopepeを作るとなったとするとまた違ったサービスになると思います。
再現性がないからこそ難しいし面白いんだと思います。日々の生活の中でのちょっとした瞬間をスッと掴むことが実は大切なのかもしれません。
ココでおふざけを発揮したKちゃんも、次のおふざけを考えるとなるとまた頭を悩ませています。