Mogic社内で実践しているトレーニングを紹介

日常

寄り添いの精神

2024.03.15

社内で実験的に生成AIを用いていますが、
簡単なプログラムやコーディングであれば
動くものを出力するので驚くこともあります。

とはいえよくよく見てみると、
冗長でわかりにくい箇所も多く
人が読んでメンテナンスしていくには
まだまだ難しいというのが個人的な所感です。

1つの特定の処理を作る際に
参考程度に使ってみるというのが
今時点の落とし所でしょうか。

ただ今後は生成AIが発展していくことで
クオリティは上がってくるでしょうし、
そうなると「とりあえず動くもの」を作るコストは
どんどん低くなってくるでしょう。

今までは10人が半年かけていたものが、
2人が1ヶ月でできるというように。

一方で、AIの力で作るまでの時間は短くなっているが、
作り直すまでの期間も合わせて短くなっている
= 作ったものが機能しなくなるのが早まる
という分析もあるようです。

分かるような気もするなと思いつつ、
それはどうしてだろうと考えてみると
AIが作ると今に最適化され過ぎるからじゃないかと。

別の言い方をすると、作るものの意味や、使う人の気持ち、
数年後このシステムはどう変化するかという視点が抜け落ちていて
機能だけにフォーカスしているというような意味です。

まあこれは人が作る時にも全然あることですが、
AIだとよりなりやすい傾向があるようです。

もちろんこういったことも含めてAIに学習させれば
いずれ人間に追いつく(あるいは追い越す)時がくるのかもしれませんが、
それはまだまだ時間がかかるだろうと個人的には思っています。

逆にいうと、これから人が作るという時には
システム、使う人、そして未来の状況に想いを馳せて
寄り添いながら作ることが大切になってくると感じています。

単純に作るよりもはるかに難しいことですが、
作るものには愛情を込めて作れる方が素敵ですね。