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日常

技術書の分類

2023.02.20

今回は僕なりの技術書の大雑把な分類を書いてみます。
分類の仕方には正解がないので個人の戯言です。
エンジニア寄りの内容ですが他分野も大体同じなんじゃないのかと(勝手に)思ってます。

1) 分解タイプ

最初は、ある技術を要素ごとに分解して説明するタイプです。
技術書では一番多いタイプだと思います。

コンピュータをCPUやメモリごとに解説するものや、
プログラミング言語、手法、ネットワークなどについて
一通り網羅していくような内容のやつですね。

知識がほとんどなくてとりあえず全体像を掴みたい時に
まずこの手のやつから読み始めていくんじゃないでしょうか。

2) 時系列タイプ

次は時間軸に沿って説明するタイプの書籍です。
ある技術の誕生から普及するまでの歴史的な経緯や変遷をまとめたタイプです。

技術要素は大抵いきなり複雑なものが存在するわけではなくて、
最初はすごく単純だったものが時間が経つにつれて機能が追加されていき、
その後に特定の機能ごとに分割されていく流れを辿ります。

個人的にはこちらの時間軸の説明の方が頭に入ってくるので有り難いです。
(このタイプの書籍はそこまで見つけられてはないんですが)

特に今はIT分野では細分化と成熟化が進んでいるので、
こうした時代背景を掴んでおくのは理解の助けになると思います。

他に作りながら学ぶ系の書籍もここに入れてます。
コアな部分から作ってそこから拡張して高機能なものを作っていくので、
開発手順のイメージも掴めてお得です。

中には1と2のハイブリッドみたいな内容のものもあって、
これは異なる軸から理解ができるので良書だと思います。

3) 思想タイプ

これは具体的な技術を説明するものではなくて、
ある技術を産み出す背景にある思想について書かれたような本です。
けっこうレアなタイプです。

抽象的な表現も多いので中々消化ができないですし、
すぐに実務で役立つこともないんですが、
何かのタイミングでふと気づくことがあるタイプのものです。
(後から分かる含蓄のある言葉みたいなものでしょうか)

思想よりもう少し具体的になりますが「なぜこの技術や手法が採用されるに至ったのか」
という思考プロセスを丁寧に説明してくれている書籍も近しい存在です。
考えるプロセス自体は応用が効くため技術が古くなったとしても価値は失いにくいです。
が、その分自分の身につけるのは時間がかかります。

4)開眼タイプ

最後にこれは書籍のタイプとは関係ないのですが、技術書とは全然別分野の本やあるいは日常生活の体験から技術的な知見を得られるようになればこれはもう究極だと思います。(実際にそういう方もいます)
が、これはおそらく遠い道のり。気長に取り組んでいくしかなさそうですね。