最初のプロトタイプでは何かしら面白い要素 = トゲ
があったにも関わらず(時に最初から無い場合もありますが……)、
作り込んでいくうちにトゲが失われて印象が薄くなってしまう。
そんな現象がマイクロテックではよく起きます。
先日のレビューでもこの点が指摘されました。
日常の中でも似たような場面が思い出されます。
文章を書き直しているうちに何を言いたいのかはっきりしなくなったり、
料理に調味料をあれこれ足しているうちによく分からない味つけになったり。
手を加えるほど新鮮な価値が失われ、真面目に議論するほど煮詰まっていく。
トゲは一体いつどこでどのように消えてしまうのか。
みんなで議論をしているときなのか、
誰かに否定的な意見をもらったときなのか、
作るときに楽をしようとしたときなのか、
既にあるものに引っ張られるときなのか、
失敗を恐れて無難な選択をとるときなのか。
マイクロテックの継続課題です。