下の階から笑い声が聞こえてくると、
空気を介して楽しそうな雰囲気が届いてきます。
使い慣れた包丁で野菜を切っていると
腕にスッと馴染むような気が。
部屋の観葉植物の根元に、
いつの間にか小さなキノコが生えていたり。
勝手に根付いてどっこいしょしています。
プログラムを書きながら、論理が積み重ねることで
誰かが喜んでくれるかもと思いを馳せてみます。
人も、物も、時間も、空間も、
たしかに境界線はあるけれど、
それはゆらゆらと揺れ動く曖昧なもので。
見かけ上は関係なさそうでも、
別の世界では結びついていたり。
話して、作って、感じて、
送り出すものと受け入れるものを意識してみると、
自分の感覚がゆらゆらします。
いろんなリズムが混ざりあって
時間の質感が変化するような。
あるようなないような境界の上で、
今日もまた、小さな交換が行われているようです。